ウォンマガ夏フェス2015に参加しています。
私の書いた話もたぶんそのうち掲載されます。
それはともかく、せっかくのお祭りなので、
ぼくのかんがえたさいきょうのかんそうでもつらつらと書きとどめていこうと思いました。
実際はツイッターでつぶやいた内容をちょっとまともにしただけです。
本棚の小人と鍵番の黒猫
ノリとテンポのいいほのぼのSF(シモファンタジー)。
お題をちゃんと消化しているのに、お題からは想像できないような内容。
グラドル写真集…カピカピ…女神様…ウッ → ( ;∀;)イイハナシダナー → なんてオチだ!
…と、めくるめく展開に心もてあそばれて実に楽しかったです。
それにしても、この設定とこのキャラクターとこの小道具とこの展開を組み合わせちゃうなんて!
なのにぜんぜんちぐはぐじゃない!すごい!
約束の丘でまた会いましょう
現代…? SF(すこしふしぎ)…?
ていねいにじっくりコトコト書かれている印象。
丘の上の風景の描写がすごくきれいなんですが、
お母さんや他のひとびとが不気味がっているという記述のおかげで、ちょっと怖いものをはらんだうつくしさのように感じられました。
主人公の目を通した景色には、影なんて感じられないんだけど!
そのへんうまいなぁ、感想を書くために読み返していたら、やっぱり夕焼けの箇所で心拍数が上がりました…。
脱皮する蝶よりも無垢に
和風ファンタジー。
卑怯なまでに私のツボにめり込んでくる要素が詰めこまれていて、しぬかと思いました。
だって山の神の娘に捧げられた少年(もちろん娘より年下)の一人称が「俺」で相手のために存在していてことあるごとに相手のものであると口にしているんですよ!そりゃしぬわ。
登場人物それぞれがあやういものをはらんでいるから、いつ均衡が崩れてしまうか密かにハラハラしました…。
そしてラストで心臓をぶち抜かれてしんだ。
祈りすら知らない唇
ファンタジー…? それともSF…?
モチーフがきれいめなので、やさしい感じの話なのかな?と思っていたら、
真実の重たさや取り返しのつかなさに「ふぇぇ…」となりました…。
それでもラストはあたたかくて、救いがあって、希望もなくはなくて、
「やさしい感じの話だな」という結論に至りました。
生々しさのない幻想的な世界だからこそ、
眠リ続けている少女の低い体温…?生きている気配…?がすごく尊いものであるような印象です。
嫁ぐまできっと聖女にもなれずに
聖女ファンタジー。
癒しの力を持つ聖女…? アッなんか(処遇的な意味で)ろくなことにならない予感…。
という私の土の味センサーを裏切らない、というかそれ以上にアレな待遇の主人公。
でも、ものすごくラブラブで甘々できらきらなんですよ!恋愛面では!
人間からの扱いと守り神からの扱いの差が残酷なまでに大きいからこそ、
ラストの神託の破壊力がすさまじい。
ハッピーエンドだなぁ…。
そう、しあわせなんです…すごく…。